メニュー

アレルギー性鼻炎(花粉症)

どんな病気?

 

アレルギー性鼻炎とは鼻の中に入った異物を排除しようとする反応が過剰に起こり、発作性のくしゃみや、鼻水、鼻づまりが生じる状態です。

そして花粉症は何らかの植物の花粉が、鼻や喉(のど)、耳、目などの皮膚に接触することによって引き起こされ、下記のアレルギー症状をおこす病気でアレルギー性鼻炎の1種です。

花粉症の3大症状

 

この他、目の痒みや涙目、顔や耳の痒みがあります。また、花粉症はその植物の花の咲く時季にのみ鼻炎症状を発症することから、「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれています。花粉症有病率は年々上昇しており、気管支喘息(ぜんそく)やアトピー性皮膚炎などと並ぶ国民病となっています。また、低年齢化もが進んでおり、5~9歳でもスギ花粉症は3割に認められ、10歳以上ではほぼ半数と大人の有病率と変わらなくなっています。

 

~このような方は花粉症かもしれせん~

 

アレルギー性鼻炎(花粉症)の原因は?

 

かぜの際にも同じような症状が見られますが、かぜの原因がウイルスであるのに対し、アレルギー性鼻炎の原因はダニ、ハウスダスト、花粉、カビなどです。また、年々患者数が増加していることから、食生活や住環境の変化により、アレルギー体質の方自体が増加していることや、大気汚染なども一因であると考えられています。

花粉症の原因で多いのは、スギ(2~4月)、ヒノキ(3~4月)、ブタクサ(8~10月)などのアレルゲンを体内に取り込み、鼻の中でアレルギー反応がおこります。ダニやハウスダストが原因となると、症状の出やすい時期、時間帯はありますが、1年中(通年)症状に悩まされます。(通年性アレルギー性鼻炎)

アレルギー反応はある時から急に強く起こるので、今まで症状がなくても今年から鼻水が・・・・

といった方も花粉症になっている可能性があります。不安があれば耳鼻科で相談するようにしましょう。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の検査は?

 

まず問診で症状とともに症状が出る時期やペットなどの生活環境を確認し、その後、鼻の中を観察し他の鼻の病気を否定して、総合的に診断します。どのアレルゲンが原因なのか心配であれば、当院では基本的に6歳以上を対象として、以下の検査を行っております。

①簡易アレルギー検査(8項目)

指先からの採血のみで、検査結果はその日に出ます。で8つのアレルゲンを調べることができます。痛みが少ないので子供や注射が苦手な人にお勧めです。

 

②採血による精密アレルギー検査(39項目)

一度に39種項目のアレルゲンを1度の採血で検査することができます。検査結果までは約1週間はかかります。お子様もできます。

 

 

アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療は?

 

 ①生活習慣対策

カビ、ハウスダスト、花粉が溜まらないようにこまめな掃除をしましょう。また空気清浄機の利用やお布団のハウスダストを掃除機で吸うのもお勧めです。

花粉症対策としてはマスク・眼鏡・帽子を利用し、帰宅後は服や髪をはらったり、洗うなどして家の中に花粉を持ち込まないようにすることも花粉症対策に効果的です。また、花粉が飛散する2月から5月初旬ぐらいまでは洗濯物や布団は外に干さないようにするのも対策の1つです。

アレルギー性鼻炎の対策として、規則正しい生活や食生活、適度な運動も大切なので心がけて頂けたらと思います。

 

②アレルギー反応をおさえる薬物治療

~飲むお薬(鼻水くしゃみをおさえる抗アレルギー薬や鼻づまりを改善する抗ロイコトリエン)や点鼻薬(スプレー)、目薬があります~

お薬によっては副作用として眠気等が起きる可能性があります。副作用の少ない薬の中でもいろいろな種類や強さがありますので、医師と相談しながらその方に適すると思われるお薬をご案内します。

※(液体の薬を霧状にし気管支や肺に届ける)ネブライザー治療は鼻の炎症を抑えてくれる治療ですが、鼻水が鼻の中にあると鼻づまりで苦しくなるのとネブライザーの効果が出にくいので鼻水をきれいに取り除いた上で行います。

③鼻のレーザー治療

慢性的な鼻づまり、薬物療法が効きづらい場合、眠気で使用しづらい場合には、レーザー治療があります。個人差はありますが、1~2年は効果が持続し、鼻づまりを中心に効果が期待できます。花粉飛散量にもよりますが、薬が不要になったり、薬の量や服用回数を減らすことができる場合があります。

 

◇花粉症に関する第4の治療:舌下免疫療法◇

 

治せる花粉症があります。花粉症の治療と言えば対症療法として薬を使うといった方法しかなかったのですが根本的に治せる可能性をもった治療がアレルゲン免疫療法(減感作療法)です。2014年にスギ、その後ダニに対しての舌下免疫療法が登場しました。毎日薬を舌の下に投与することで約8割の方が花粉症の季節も花粉症の薬を飲まずに済むようになり、今までより楽な体調で過ごせるようになっています。

 

~但し気を付けたい点がいくつかあります~

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME