肺炎球菌ワクチン接種のご案内
肺炎球菌感染症とは
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。
この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。
これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
肺炎は死亡原因の第3 位となっており、成人の肺炎のうち25%~40%は肺炎球菌が原因と考えられています。
定期接種と任意接種について
接種は「定期接種」と「任意接種」の2種類あります。
どちらの対象となるかで、ご用意いただくものが異なりますので、必ずご確認ください。
「定期接種」 (①または②のいずれかに該当する方) ①接種日時点で満65歳の方(66歳の誕生日の前日まで) ②満60歳から64歳の方で次のいずれかに該当する方
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「任意接種」 満66歳以上の方で、上記の定期接種の対象者でない方 【!重要!】2024年4月より、任意接種には事前申請が必要となりました。ご希望の方は川越市の健康管理課(tel:049-229-4123)までお問い合わせください。接種歴等を確認の上、接種に必要な予診票と説明書がご自宅に送付されます。それらをご持参の上、当院に一度ご来院いただき、診断のうえ、ワクチンの接種日をお決めします。 |
肺炎球菌ワクチンは一部公費による助成金が受けられます。
(原則、川越市に住民登録のある方のみ。市外からの定期接種をご希望の方は在住市町村の案内に従ってください。)
接種費用は自己負担額5,000円です。 定期、任意接種のどちらか一方しか受けられません。
どちらも、助成を受けられるのは生涯1度限りです。2回目の接種からは全額自費となります。
接種手順
(任意接種の方のみ) |
事前に川越市の健康管理課(tel:049-229-4123)までお問い合わせください。接種歴等を確認の上、接種に必要な予診票と説明書がご自宅に送付されますので、それらをご持参ください。 |
1日目 |
①事前に一度ご来院いただき、医師の診断を受けていただきます。 ※ワクチン専用の予約はございません。一般予約でご予約ください。WEB予約はこちら |
②診断をもとに患者様とご相談のうえ、ワクチン接種日をお決めします。定期接種の場合は、ワクチンの予診票もお渡しいたします。 | |
2日目 | ③後日、ワクチン接種日になりましたら、下記持ち物を持参の上クリニックまでお越しください。 |
当日の持ち物
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予防接種の注意点
予防接種を受けることができない方
①接種当日、明らかに発熱(37.5°以上)のある方
②重篤な急性疾患にかかっている方
③肺炎球菌ワクチンの成分によって、アナフィラキシーショック(接種後30分以内に起こるひどいアレルギー反応)を起こしたことのある方
④その他、医師の判断により予防接種を行うことが不適切な状態にある方
他の予防接種との間隔
一般的には、肺炎球菌ワクチン接種前に、生ワクチンを接種した場合は27日以上の間隔を空けます。
接種を受ける方の体調や持病も関係しますので、詳しくは接種をする医師にご相談ください。